@nzmt_i2o3

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技術への知識がなきゃ、拘れるところも拘れないんだよねと思った話

 これのつづき。

nzmt-i2o3.hatenadiary.jp

昨日も17時から23時くらいまで話してた。淀屋橋ベローチェは23時までやってるし、ドリンクは安いし、コスパが中々良い。良い座席を確保できれば最高。

前回は、彼女が問題文を読んだことに驚いた話だけど、今回は、よく言われる「思いつくことより、実行するほうが難しい」という話に近い。

アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力

アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力

 

 いま、この取組みの他にもう二件、実現したいなー(と言うと軽い気持ちに見えるが、実際はちゃんと考えている)と思っていることがある。けれども、やはり思うことは簡単なのだけれど、実際にやってみようと思うととても大変なのである。いや、例えば連続して起業しているヒトからすれば「いや簡単じゃん」って思うのかもしれないけれど、僕にとっては最初の最初の一歩なのである。

話を戻すと、今回実現するものはあるプロダクトで、提出にはモック※の提出が必要になるのだけれど、ぼくはそこに関して本当に知識がない。

モックアップとは|mock-up|モック|mock - 意味/定義 : IT用語辞典

 

僕が「いやどうしたもんかな」「どう実現したらいいんかな」と思っていた時に、彼女は、◯◯という素材があって、切り抜く作業が必要ですね、あっそれなら◯◯というカッターがいいですよ、30度のほうがいいですね、みたいなことをぽんぽん言ってくる。

控えめに言って(最近使い古されているフレーズだが)震えた。

知識がないと、拘れるところも拘れないんだ、と感動したし、同時になんだかとても悔しくもなった。あぁ無力だなぁとも。

そして、細部へのこだわりは分かる人には絶対に伝わってしまうそうだ。手を抜いているな、とか、ちゃんとこだわっているな、というのは悔しいけれど伝わってしまうそうだ。プロには全て見透かされてしまう、なぜなら彼らには知識があるからだ。「いや知らなかったんですよ」という言い訳も出来るんじゃないかと思うが、それは単に「そっか、知らないんだったらしょうがないね(その程度なんだね)」という話になってしまうわけで。

 

頑張ることも大事だけれど、知識がなきゃ頑張るものも頑張れない、という当たり前すぎるけれど残酷なことを、また再び思い出したのだけれど、まあどうすればよいかという答えを僕はいま持ち合わせていないので、まあ頑張るしかありませんよね(オイ)

方法論として問題は音読しようと思った話。

芸大の友達と考え事をしています。やはり普段あまり接する機会のないタイプの友達なので、とても学びがあります。彼女の考え方はもちろんなんだけど、それ以上に驚いたのは、彼女が問題文を音読し始めたところ。

 

むかし、高校生くらいのときに、古文だか英語の文章問題は音読して読みなさい、みたいなことを教わった気がする。音読のほうが黙読よりも頭に入ってきやすいそうだ。当時はウソクセェなとか思ったけど。

 

確か、声に出して読んでみることで、その文章のリズムだったり切れ目を体感できる、みたいな話だったと思います。

まあ確かに。

英語は外国語だから怪しいけど、こと日本語に関してなら、書いた人のリズムをシャドーイング、なぞるのはとても大事なのかもしれない。良い答えを導くには、問を咀嚼しないといけないわけで、芸大生の彼女は、それをメソッドとして取り入れているのか、それとも、問題文を音読することが問題文を理解するために一番良いことを自然に学んだのか、どちらなのだろう。

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ゴンとキルアが、念を習得する際にウイングさんに「自然体がオーラを身体に留めるのに最も適していることを言われなくとも実践してるだと・・・」みたいに焦られるシーンがあったと思うけど、そんな感じだ。

彼女も、間違いなく後者の、自然に体感している方の人なんでしょう。

 

才能とか感性って嫌になっちゃうよね。

 

便利そうな発想ツール

便利なものをみつけた。

 

いきなり結果を出す→今日書き終えるためのショートショートの書き方マニュアル 読書猿Classic: between / beyond readers

 

(1)小説(短篇集だと効率がいい)や雑誌の記事のタイトルを集めて抜き出す。
(2)集めたタイトルを分解する。たとえばタイトルを修飾語と名詞に分ける。
(3)バラしたぞれぞれを(上の例なら修飾語と名詞のリストからひとつずつ取り出して)組み合わせる。

(4)組み合わせの中に〈光るもの〉が見つかるまで(3)を繰り返す。

 これだけである。
 修飾語と名詞のリストから、1つずつずらして総当りでもいいし(江坂本ではExcelでやっている)、簡単なランダム組合せの仕掛けをつくっておいてもいい(いろいろ使えるので)。

 Excelでつくったのをここ(ファイル名text-randomizer.xlsx 266KB)に置いた。

http://psychotoolbox.web.fc2.com/text-randomizer.xlsx

 

最後にはったURLから、読書猿さんがつくってくれたExcelで、アイデアの組み合わせみたいなことが出来る。(お辞儀をしながらDLしよう)

問題は、自分で言葉をいくつか設定しないといけないこと。そのあたりはうまく活用しよう。個人的には名詞のほうをアイデアが欲しいものにして、修飾語のところを形容詞にしてみるのがいいのかと思う。ベタだけど「食べれる〜」とか「被らないといけない〜」みたいなの。

もしくは、ちゃんとした修飾語+名詞という構造にしなくても、例えば二項対立のフレーズとアイデアを考えたい対象(名詞)の組み合わせシートにしてもおもしろい。(例:主観と客観+椅子)

色々と組み合わせが広がるね。

 

 

こういうの使っておまえはすごいアイデアを生み出してるのか?と聞かれたら全然そんなことない。というか、確かにこういうものに頼ってる時点で凡才感MAXだし、仮におもしろいこと思いついても「はいはいツール乙」みたいなことを思われる。

 

微妙に納得行かないよね。

 

だけども、そういう指摘にも頷くところがある。僕もこういうツールを使って面白いことが思いついたことがあまりない。アイデアをひねり出すというよりは、頭が凝り固まった時に、こういうツールを使ってほぐしたいときに気分転換的に使うもの。

もしくは、1人で考えてて頭が詰まった時に新しい視点を得るために使うといい感じ。

 

まあ、そんなカタく考えずに便利なもんは使ったら良いよね。