BranCo! の予選通過したぞ。
きのう、BranCo!の予選大会にいってきた。で、通過した。嬉しさ&振り返りのためにブログを書くことにした。
www.branco.komex.c.u-tokyo.ac.jp
博報堂の社内組織で博報堂ブランドデザインなる組織があって、そこが東京大学の教養学部と一緒に講義というかプログラムをもともと組んでたらしい。教えてるのはフィールドワークだとか、いわゆるデザイン思考的なことなんですかね。詳しくはわからないんですけども。
で、その結果を測るためのプレゼンだとかを東京大学以外の学生にも公開して広くでっかくやろうぜ!って始まったのがこのBranCo!だったような気がします。
去年のテーマは「嘘」その前のテーマが「旬」、今年は「学び」でした。
で、他大学の友達ふたりとチームを組んで3人で出場しました。結果から言うと予選通過しました。3/12に決勝です。
審査方法は5分間のプレゼンテーションです。約140チームが8ブロックに分かれて、各ブロックの中の3チームのみが決勝進出できるという形式。僕らのブロックは15チームだったので、比較的競争率は低かったのかな、あんまかわんないけどね。
会場に着くやいなや、いわゆる東京の意識高い学生の空気に完全にやられた。メンバーひとりが「もう帰りたい」と言ってたけど、ぼくも完全に同意だった。あの空気感、関西の人から見るとけっこうキツイ。(ぼく関西人じゃない)
懇親会で発表された決勝進出チーム一覧。ちなみにぼくたちのチームは「つくしーず」(名前の意味は分かる人にだけ分かる)
まだ決勝にも行けてないけど、現状認識と決勝に向けての反省として振り返りをしてみる。
(たぶん) 勝利に近づいた要因
- メンバーの得意・考え方・趣味嗜好がバラバラだった
- 仲が良い
- 人数が3人だった
- ベタを避ける(みんなと違う案を意識する)
- プロトタイピング重視
- 伝え方にこだわりまくった
すぐに出てくるのはこの6つなのかなと。ひとつひとつ詳しく書く。
1. バラバラの人とチームを組んだ。
まず、ぼくと他の二人が大学が違う。ぼくは地味とか堅実って言葉が似合う国公立大学で、ふたりはおしゃれで通う学生が多様性にあふれまくってる私立大学だった。学部も、心理、経済、国際という感じ。全員文系なんだけどね。
あと、考え方の違いが一番でかかった。客観的に考えるのが得意で頭の回転がはやい人、頭の回転はそこまで早くないけどひとつひとつ着実に理解していく人、わかったような気になってとりあえず援護射撃していく人(ぼく)みたいな感じ。
あと男女はバラバラのほうがいい。男ウケするものと女ウケするものは違うし、両方受けるやつがやっぱり理想。
あと、僕は本番に弱く緊張癖があって、プレゼンが超苦手でした。applimというコンペに出たことも在るのだけれど、そこでは僕のプレゼンが下手だったのが原因で負けました。けっこうトラウマ✌
なので、しゃべりが上手い子とチームが組めたのはとても大きかった。しかも当日スライドが完成、というギリギリの状況でちゃんとプレゼンターを全うしてくれたメンバーには尊敬と感謝に尽きる。
2. 仲が良い
尊敬&好きな二人とチームをくみました。
よく「チームは一度でっかい喧嘩するくらいのほうがいい!」的なおじさんいるけど、そんなことないです。お互いを尊敬しつつ、言うべきところは言う、大事なんだけど相手に気遣ってものを言うことは超大事。
でっかい喧嘩したら少なくとも1,2日はロスするじゃないですか、あれもったいなさすぎますからね。あと、3,4日前くらいから追い込みに入るとイライラする癖あるひといるので、そういう人は常に相手のことを思いやることを意識していきましょう(ぼくのこと)
3. チーム人数が3人
ただの持論なんですけど、チームの人数は3人が理想だと思ってます。ざっくり利点を言うと効率が高いです。
- 予定が合わせやすい
- 予定変更や行動が柔軟
- 議事録のミスやロスがない
いっぽうで弱いところもあって
- 5,6人のチームのように人海戦術ができない
- 指向性の異なる3人かつコミュニケーションが円滑でないと厳しい
- 3人がそれぞれ個のちからが強くないといけない。
4. ベタを避ける
ベタ=メタでない、つまり被りやすい案は避ける、という意味です。
具体的に言うと、
- input
- concept
- output
のいずれもが被らないように意識すること。
プレゼン予選後の講演にて、ブランドデザイン代表の宮澤さんが今回の大会のプレゼンを総括してくれてました、その際に、
- 老人、子どもの教育に関するideaはかぶった
- アウトプットにアプリをもってくるときつい
- 食育などのideaで、学びから離れて食の方に傾きすぎていた。
- エクストリームユーザー(平均的なユーザー像からかけ離れているひと) にインタビューするチームが多かった。
あたりを言っていました。
老人、子どもの教育に関するideaが被りそう、ということは事前に察知してたし、あと他にも被りそうなことをいくつか考えておいて、そこを外すことを意識したのがよかったかな、と思った。
森川さんの「シンプルに考える」じゃないけれど、逆張りの逆張りという戦略が全体を通してよかったのかもしれない。このまんま言ったわけじゃないけど、そんな内容を宮澤さんは言ってた。
5. プロトタイピング重視
結果的に、ぼくたちのアウトプットは飴に落ち着いた。当日ぎりぎりになって渋谷の東急ハンズで紙とサランラップ、シールらを買って、飴の実際のイメージをプロトタイピングとしてもっていった。(まさしくラピッドプロトタイピング)
既に色んな人が言ってるけど、プロトタイピングは超重要。
① 実物を魅せることで、プレゼンを聞いたひとの理解を促す(この場合は審査員)
② 実際につくってみると、新しい課題が見つかる
③ これだけやったぞ!という努力と熱意のアピール
という3つの価値があると思う。僕らの出場したブロックは15チーム中4,5チームくらいプロトタイプをもってきていたと思う。そろそろ実物持ってくるのが当然になりつつあるのかも。逆に「え、持ってきてないの?」的な話にもなりかねない。
6. 伝え方にこだわりまくった。
ここが結構な勝因だったんじゃないかと思う。伝え方に関してこだわるべく下のことをやった。
- 5分という限られた時間で伝えるべき情報を取捨選択する(ひたすらPost It貼りまくって整理しまくって、いったん捨てて〜…の繰り返し)
- 聞く人にとってわかりやすい論を構成する
- わかりやすいスライド資料にまとめあげる
- プロトタイプをもっていく
- 審査員が後から見返せるようにスライド資料を印刷したものをもっていった
ぼくはけっこう伝え方を疎かにするタイプなので、チームの二人には感謝しかありません。僕は小綺麗なスライドをつくるくらしいか貢献できなかったです。
7. 運
元も子もないんですけど、運の要素も大きかったです。今回、プレゼンの順番最後でした。提案する企画も若干メタっぽい内容だったので、順番が後ろなほど有利でした。
こういう言い方は好まないんだけど、日頃の行いなんですかね。
ちなみに、ちょうど真ん中の8番目にプレゼンした「桃太郎ファイブ」というチームの完成度が高すぎて、プレゼンする前にはかなり心を折られていた。もし彼らと順番が逆だったら、僕らは2位通過だったのかもしれない。
まとめ
偉そうにまとめてみたけど(まとまってないけど)、まだまだ予選だし、こっから決勝もあるので、あんまり偉そうなことは言ってられない。兎にも角にもここからまた一ヶ月頑張らないといけない。
決勝であっさり負けたらダサすぎるしね。
おまけ
スライドほめられまくって浮かれてたら、他の参加者からの感想コメントでこんなことを書かれてた
「色に頼るな」(from 美大生)
つらい。