@nzmt_i2o3

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文系、文型、

これのつづき。

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引き続き、元美大生とのやり取りの話です。

いちおうぼくは広告業界に入ったのですが、知らない人からは「コンセプトガ〜」とか「インサイトガ〜」みたいなことをガンガン飛び交う世界を想像されているようです(まあD通のコミュニケーションなんたらセンターとかになれば別なんでしょうが)そんなことにはまだなっていません。

なので、社外活動でそういうことを色々と考えています。というか考えたくて、元美大生と組んだり、そういう諸々をしているというわけです。

 

制作とかは彼女のほうに圧倒的に比較優位があるわけで、その中で僕に何が出来るか考えると、考えたアイデアをうまくフレームワークだとか記述形式に則って書き直したり、コンセプト文を書いたり、がなりました。

得意ではないのですが、苦手ではない分野です。

イデアの整理だったり、コンセプトの記述について、いくつか便利だな、と思うフレームワークがある。その中でも極めてありきたりで、誰もが知っているはずなのに、皆あんまり意識的に使わないものがある。

その一つが文型。SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC、ってやつ。

これがコンセプトみたいなものを記述する際に非常に役立ったし、役立っている。

※あらかじめ言っておくと、ぼくは英語がしゃべれない。ただ筆記の方はそこそこの国立文系に入るのに苦労しない程度だったので、まあ、少しくらいなら語っても許されるだろう。

 

基本の5文型が役立つには2つの理由があって、

  1. 異なる言語で記述しようとすることで、アイデアなりコンセプトを構造的に考えられるようになるから。
  2. 曖昧とした状態で捉えがちな主体、客体、行動、状態を意識することができるから。

ぼくは日常ではとびきりの説明下手なのだけれど、コンセプト文だったりを書くと褒めてもらえる。

 

やり方は極めて簡単で、いま自分が考えていることを、以下のフレームワークに則って記述するだけ。

【S】が【O】を【V】して【C】する。(もしくは【S】が【O1】に【O2】を【V】する。)

※自分なりにわかりやすくするために、多少改変しているので、元々の基本5文型とはちょっと違うかもしれない(というか昔すぎてだいぶ覚えていない)ちゃんとしたものは自分で調べて欲しい。

 

つまりは、あるプロダクトだのサービスだのをつくったの/行う主体はS=誰(企業、ブランドetc)で、それはO=誰(どんなターゲット)に向けて、何をV=する(行う行為、give,makeなど)のか、そしてその結果、OはC=どういう状態(価値、気分、感情)になるのか、ということを構造的に考えることが出来ると思う。

 

とまあ、なんか若輩者が偉そうにフレームワークみたいなことを語ってきたけれど、まあぼくまだ実績ないんで、効果は一切保証しません。

 

そういえば、美大生と組んだ案件、終わりました。とても楽しかったです。

 

英文解釈のトレーニング 必修編

英文解釈のトレーニング 必修編

 

高2の時にこの本読んで、ようやく英語の構造がわかった。センター試験英語180点くらい余裕でとれるようになりました。もう廃版みたいで超残念。

技術への知識がなきゃ、拘れるところも拘れないんだよねと思った話

 これのつづき。

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昨日も17時から23時くらいまで話してた。淀屋橋ベローチェは23時までやってるし、ドリンクは安いし、コスパが中々良い。良い座席を確保できれば最高。

前回は、彼女が問題文を読んだことに驚いた話だけど、今回は、よく言われる「思いつくことより、実行するほうが難しい」という話に近い。

アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力

アイデアの99% ―― 「1%のひらめき」を形にする3つの力

 

 いま、この取組みの他にもう二件、実現したいなー(と言うと軽い気持ちに見えるが、実際はちゃんと考えている)と思っていることがある。けれども、やはり思うことは簡単なのだけれど、実際にやってみようと思うととても大変なのである。いや、例えば連続して起業しているヒトからすれば「いや簡単じゃん」って思うのかもしれないけれど、僕にとっては最初の最初の一歩なのである。

話を戻すと、今回実現するものはあるプロダクトで、提出にはモック※の提出が必要になるのだけれど、ぼくはそこに関して本当に知識がない。

モックアップとは|mock-up|モック|mock - 意味/定義 : IT用語辞典

 

僕が「いやどうしたもんかな」「どう実現したらいいんかな」と思っていた時に、彼女は、◯◯という素材があって、切り抜く作業が必要ですね、あっそれなら◯◯というカッターがいいですよ、30度のほうがいいですね、みたいなことをぽんぽん言ってくる。

控えめに言って(最近使い古されているフレーズだが)震えた。

知識がないと、拘れるところも拘れないんだ、と感動したし、同時になんだかとても悔しくもなった。あぁ無力だなぁとも。

そして、細部へのこだわりは分かる人には絶対に伝わってしまうそうだ。手を抜いているな、とか、ちゃんとこだわっているな、というのは悔しいけれど伝わってしまうそうだ。プロには全て見透かされてしまう、なぜなら彼らには知識があるからだ。「いや知らなかったんですよ」という言い訳も出来るんじゃないかと思うが、それは単に「そっか、知らないんだったらしょうがないね(その程度なんだね)」という話になってしまうわけで。

 

頑張ることも大事だけれど、知識がなきゃ頑張るものも頑張れない、という当たり前すぎるけれど残酷なことを、また再び思い出したのだけれど、まあどうすればよいかという答えを僕はいま持ち合わせていないので、まあ頑張るしかありませんよね(オイ)

方法論として問題は音読しようと思った話。

芸大の友達と考え事をしています。やはり普段あまり接する機会のないタイプの友達なので、とても学びがあります。彼女の考え方はもちろんなんだけど、それ以上に驚いたのは、彼女が問題文を音読し始めたところ。

 

むかし、高校生くらいのときに、古文だか英語の文章問題は音読して読みなさい、みたいなことを教わった気がする。音読のほうが黙読よりも頭に入ってきやすいそうだ。当時はウソクセェなとか思ったけど。

 

確か、声に出して読んでみることで、その文章のリズムだったり切れ目を体感できる、みたいな話だったと思います。

まあ確かに。

英語は外国語だから怪しいけど、こと日本語に関してなら、書いた人のリズムをシャドーイング、なぞるのはとても大事なのかもしれない。良い答えを導くには、問を咀嚼しないといけないわけで、芸大生の彼女は、それをメソッドとして取り入れているのか、それとも、問題文を音読することが問題文を理解するために一番良いことを自然に学んだのか、どちらなのだろう。

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ゴンとキルアが、念を習得する際にウイングさんに「自然体がオーラを身体に留めるのに最も適していることを言われなくとも実践してるだと・・・」みたいに焦られるシーンがあったと思うけど、そんな感じだ。

彼女も、間違いなく後者の、自然に体感している方の人なんでしょう。

 

才能とか感性って嫌になっちゃうよね。